山ボーイ

そんな言葉はないが…。


Tプロジェクト(今、思いついた)


で、Day1
装備:キャンプ道具、シュラフなしだけど、シュラフカバーとインナーシュラフ。火を使う道具は無し。大豆バー、チョコレート、カルパス、VAAMウォーター、ウィダーインなど。軽量化のために着替えも無かった。


朝4時半に出発し、長野側の扇沢に向かう。予想よりも早く、6時半に扇沢に着く。


ここからが長いのだ。


6時半に大町市扇沢をたち、トロリーバスで黒部湖へ。黒部湖でダムを渡るのに500m、約7分(不動産用語)さらにケーブルカーで黒部平へ。さらにロープウェイで大観望へ。さらにトロリーバスで室堂へ。一つ一つは5〜10分なんだけど、各所で10分ほど待ち時間があるので、室堂に着いたのは9:20ほど。因みに往復で8800円と高額チケット。で、9:30に用意を調えて出発する。この時点で視界30mの絶好の登山日和(ちと自虐気味)。


目指すは去年予告の剱岳、で、Tプロジェクト。キャンプ編(のハズだった)


峠を乗り越して、キャンプ場に着いたのが(正確には通過したのは)12:00頃。が、しかし、天候は相変わらずの視界20mプラス土砂降りプラス強風(台風並み)。気温は10℃(当然、セルシウス)。カッパを着ていても、シャツやズボンはびちょ濡れ。しばらく着干ししたよ。地図のコースタイムの7掛けくらいではいける。それに一人だと休憩をほとんど取らない。取っても立ってチョコを食べたり、VAAMウォーターを飲むだけ。雨の中なので水を飲みたくなくても口には水が入ってくるしね。
キャンプを強行するという手も考えられたが、やっぱ死ぬかもということで、剣山荘へ変更。12:30にチェックイン。一泊二食付きでなんと9000円と高価。恐らく内訳は素泊まり6000円、夕食2000円、朝食1000円。

さらにはここまで担ぎ上げたキャンプ道具、約5kgくらいは意味無し。まぁ、しゃーない。一応、小屋の人に今から剱岳にピストンできるかと聞いたら、県警から夏でさえ、11:30を超えたら行かないように要請を受けているとのことで、やめた。


着いたのが昼過ぎなので、やることがない。宿泊者は3組み10名ほど。その中の山口県からの7人組と北海道は北見市からの単独者と話をする。主には単独の北海道人と話を夜までしたいたような気がする。昼寝時間は除く。まぁ、みんな遠くから来ているもんだ。それに来たのは今日ではなく、昨日。そう、昨日も天気は悪く、停滞しているとのこと。


夕食はあじのフライとメンチカツ、サラダと鯛の昆布締め?とご飯とみそ汁。暖かいのもが食えるけど、山の食事はこんなもんか。そういや昔はカレーだったようなきがする。


で、明日の天気を期待して早く寝る。天気予報は悪かったけど、夜のは月が見えたし。



Day2
寝ている間は建物が揺れるほど風が強く、朝方には雨も混じりだした。「終わった」。起床後の朝飯はスクランブルエッグのようなもの、海苔、漬け物、ウィンナー一本、暖かいご飯、みそ汁。キャンプよりははるかにまし。


早速、登頂はあきらめた。諦めるのも山では必要なこと。普通の山ならまだしも、ここは剱岳。一般登山コースの中では難易度は1級〜初段だし、落ちる箇所も多く、滑るし、見えないし、落ちたら死ぬし、単独なのでしばらくは見つからない。さらに、立山連峰後立山連峰の間で、下界が見えないため携帯も使えない。


そうなるとあとは帰るだけ。
6時半に早々と宿を出て、3時間かけ、9時15分には室堂に着く。しかし、到着のその1時間前に事件は起きた。降りている途中で靴の底が先端が剥がれ出したのである。そういや先週ゴルフシューズでそんなことが起きた。それが山で起きたのは大変なこと。でも、まだ帰路で良かった。登っている途中なら危なくってしょうがないし、しょっちゅうベロをめくっちゃってめくれが激しくなってしまうし、最終的には半分めくれていた。


昨日、剱までピストンしちゃおうかとか、今日行っちゃおうかな〜と頭をよぎったけど、やめておいて本当に良かった。もし、これが起こったらと考えるだけで怖い。神がいるともいないとも考えることはないが、神の思し召しとしか考えられない。二回(キャンプあきらめ、剱あきらめ)もヘタレがあったけど、無事に帰ってこられて良かった。


写真や後日談は別のBlogで。



因みにちまたで話題の山ガールはいなかった。期待してはいなかったけど。
きっと高尾山か筑波山にいるんだろう。