ついに終わった…

最後の仕事(ドイツ、フランクフルト近郊)も終わった。
思えば長かった(最長)、大変な思いもしたし、大変な交渉もした、ゴルフもした、初めてイギリスの地を踏んだ。


英語が外国語の地でスタートし、5日を過ぎた頃にはほとんどわかるじゃんと思いかけたが、イギリスでは全然わからないじゃんと凹んだ。英語が外国語の方は、ぶっとうしでしゃべらない、考えながら喋るけど、母国語の方はずーっと絶え間なくしゃべる。となると、ついていけないことも結構ある。なので、英語はもっとやらなくてはいけないし、議論にも参加しなくてはならない。しゃべり続ける彼らに言葉を挟むのはきっといけないことと刷り込まれているし、あれを言おうと考えていると話題が微妙に変わり、あるいは完全に変わりのがしてしまう。それに抽象的なテーマでよくあれだけ話が続くか、不思議でしょうがない。慣れの問題なのであろうか?もう、そんなことはしょっちゅう。


また、出張の機会があるので、もう少し磨かなくてはという気持ちと、もう一つ、しゃべれないけど結果で見返してやろうと思う気持ちも実はある。彼らはシステムに関しては、よく整備するけど中身が伴っていないんじゃないかと思う。ボクはどちらかというとシステムよりはいかにそのゴールに近づくかを考える。仏作って魂入れずにはなりたくはなし。仏はつくらないけど魂は入れたい。


今回はスウェーデンに1週間行くということで、初めてのスコットランドと3回目のドイツ訪問であった。スコットランドだけに行きたいと言っても、ドイツ然り、きっと承認はされない。そういうわけの、ヨーロッパツアーだった。始まったときは果てしなく長いと思ったけど、終わってみるとあっという間。食事にはついに慣れなかったけど、いることには慣れかかも。炊飯器とお米、鮭のフレーク、梅干、それとインスタント味噌汁があれば実は快適なのかもしれないと思うことも多い。


もう一回どこに行きたいかと言われれば、それはイギリス。レンタカーでも借りて、ぐるっと回ってみたい(幸い左側通行だし)。フィッシュ・アンド・チップスは御世辞にもうまいとは言えない(はっきりいうと、何これっていう感じ?)けど、景色はきっとどこよりもいいように思えるし、ウィスキーの蒸留所もなかなかいいかもしれないし、何と言ってもゴルフがある、ここなら雨に濡れながら歩くのも悪くはない。イギリスはいいところが多いぶん、それを補うかのように飯がまずい。何事もバランスが上手く取れている。完璧な国はない。日本は飯がうまい、その代わり…。


アメリカに6年弱いて、今、日本でスウェーデンの会社に働いて、こうやってヨーロッパに来る機会を得て(アメリカ時代にも実は2度オランダに行っている)思うのは日本はアメリカを追いかけるのではなく、ヨーロッパではないのかと思う。アメリカにはメキシコからの移民と広大な国土があり、転職も多く、自由な所も多く、日本とは似つかわしくない。ヨーロッパのほうが地理的にも地勢的にも伝統も保守性も日本と似ている。追いかけるならヨーロッパだ。ヨーロッパの国民はそれほどお金を持っているようには見えないけど、生活を楽しんでいる。平均寿命が多少短くっても、人生は楽しんだほうがいい。そう、昔、オランダ人に言われた。多少ニュアンスは違うけど。


まとまりがないけど、いつまでも元気に旅行ができ、不味いかもしれないけど、現地の食事が食えるくらい健康で幸せな生活と仕事をしたいなと思った。